タイはアジアの中でスクラブルが盛んな国のひとつですが、版権が異なるのか、国内で入手可能なボードやタイルの選択肢も多いです。MaxploysのブランドEduploysではCrosswordという名前、Bangkok Scrabble ClubとChessGoが協賛するブランドGameSmithではWordSmithという名前で、それぞれ何種類かの製品が出ていて、価格面でもバラエティさでも魅力的です。これをどうにかして日本から入手できないか、試行錯誤の末に成功したので記事化しました。
調べた限りでは、上記のタイ独自の製品はAmazonやAlibabaなど国際的なショッピングサイトには登録されていません。逆に、直販サイトやタイ国内のショッピングサイト(Shopee.thやLazada.th)では、日本国内への配送は行っていません。なので、作戦としては個人輸入となります。
タイだと代理購入サイトもいくつかありますが、今回は貸倉庫と転送のサービスBuyandshipを使います。タイのバンコクに倉庫があり、香港の倉庫までは無料で転送してくれるので、送料はバンコク市内と香港日本間だけで、トータル格安で済みます。メールアドレスだけで無料で会員登録でき、ここまでは簡単。
けっこう大変なのがオンライン購入。EduploysやChessGoの直販はクレジットカードが使えず、タイ現地銀行への銀行振込のみなので、選択肢から除外。タイ国内ショッピングサイトShopee.thとLazada.thは、通常の方法だとログイン時にタイの電話番号を使ったSMS認証が必要になります。GoogleやFacebookやLINEあたりのアカウント連携で回避できるのかもしれませんが、今回は正攻法で、タイの電話番号を確保する作戦でいきます。
タイには2つか3つの携帯キャリアがあるようですが、今回は最大手のAISの旅行者向けプラン、SIM2FLYのアジア版を使いました。普通はタイの空港とかで買うべきところ、amazon.co.jpで2000円弱で購入できます。これをSIMフリーのスマホに挿して起動すれば、その日から既定期間まで、Softbankのローミングで日本からネットワーク通信が可能になります。SMS送信や電話の発着信は不可ですが、SMS受信できるので認証には十分。これで準備は完了。
ちなみに、既定期間を過ぎるとアンテナが立たなくなってSMS受信もできなくなりますが、有効期限内は電話番号が維持されるため、スマホにmyAISアプリを入れて(iOS版/Android版)、top-upと呼ばれる課金を行えば延長可能のようです。top-up済料金からアドオンを購入すれば、国際ローミングも復活するそうですが、未確認。
かくしてショッピングサイトへの会員登録を試みますが、ローミングにしろWi-Fiにしろ日本のグローバルIPアドレスからの接続となるので、かなりセキュリティチェックが厳しく、Shopee.thでは最終的に音声電話認証を要求されて失敗でした。Lazada.thも何度もSMS認証の要求が来ますが、そのたびに対応して、会員登録とログインまで成功。
一度会員になれば、CrosswordもWordSmithも複数のオンラインショップで販売しており、検索から製品も選び放題です。ただし、カートに入れた後、決済手段は要注意。Shopee.thはタイ発行のクレジットカードしか通らないとの情報が多いようです。今回使ったLazada.thは、用心のため普段使いのクレジットカードではなく、Vプリカに残高をチャージしてVISA扱いで決済しましたが、無事通りました。名前欄はBuyandshipの指示通りにして、タイ倉庫を住所と電話番号に指定すれば、僅か30~50バーツの国内送料が上乗せされるだけで注文完了です。
今回はEduploysの木製回転型ボードとタイルセットを1,500バーツ、GameSmithのプラスチック製回転型ボードWordSmithとタイルセットを800バーツ程度で注文できました。当時1バーツ4.2円と円安気味でしたが、それでもかなりお値打ち価格じゃないでしょうか。
その後は、ひたすらBuyandshipでの転送が続きます。9/1に注文、9/2にショップから配送、9/3にタイ倉庫に到着。ここからは定期便とカレンダー次第ですが、今回の実績では9/6にタイ倉庫発送、9/12に香港倉庫着、9/14に香港倉庫発送、9/20日本到着、9/21佐川急便グローバルで配達完了で、注文からちょうど3週間で自宅に配送されました。
Buyandshipの送料は従量制で、3lbまで¥2,800、以下1lbごとに¥700増です。初回のみ送料500円引き、紹介コードを使うと更に260円引きになります。WordSmithの重量はちょうど3lb前後なので、1枚購入する費用は、800バーツと送料の合計で¥7,000程度。回転型ボードにプロタイルとラックのフルセットとして、悪くはないと思います。
なお関税については、そもそも課税対象の目安となる16,600円相当を超えてないうえ、玩具は税率ゼロですので、気にしなくていいはず。
届いたボードの写真です。