子供向けのスクラブル導入を考える : スクラブル ジュニア ディズニーエディション

スクラブル ジュニアにはヨーロッパ版もあって、こちらはディズニーとコラボし、ボード上にお馴染みのキャラクターが多数印刷されています。むしろこっちがアメリカ版にふさわしいだろう、と突っ込んでしまいます。

単語はクロスワードのように一部文字を除き空欄にされており、キャラクターをヒントに自分で考えて作るように出来てます。例えば、ミッキーの近くにあるMで始まってEで終わる5文字単語は…って感じです。単なるタイル並べよりも知識が必要で、より年齢の高いお子様向けです。また、きちんとプラスチックタイルとバッグが付属します。裏面が11×11の自由ボードになっているのは同様です。

記事作成時点では、USA版もヨーロッパ版もほぼ値段が変わりません。知育性とキャラクター性から、こちらのヨーロッパ版のほうがお薦め感があります。

スクラブル ジュニア ディズニーエディション : MATTEL


子供向けのスクラブル導入を考える : スクラブル ジュニア

先述のバナナグラムボグルでは単調に感じるようになったお子様向けの製品が、スクラブルジュニアシリーズです。ボードは11×11で、通常のスクラブルより狭く、リバーシブルになっているのが特徴です。また、タイルにアルファベット毎のスコアはありません。

初級では、単語とイラストがクロスワード的に印刷されており、実際の英単語を並べていく、知育パズルとしての遊びができます。上達すれば、裏面を使って、特殊マスを使ってプレイできます。

USA版では、タイルは厚みのないカード状のものになっているようです。また、QUが1つのタイルにまとまっている、他言語版のような特徴もあります。

スクラブル ジュニア ゲーム : HASBRO USA


子供向けのスクラブル導入を考える : ボグル (Boggle)

バナナグラム(BANANAGRAMS)と並んで、幼少期からのスクラブルの入口としての定番がボグル (Boggle)です。アルファベットの書かれた16個のダイスをシャッフルして、上を向いた16文字からできるだけ多くの単語を見つけるゲームです。スクラブルで実はビンゴより大事な、3~4文字単語の習得に役立ちます。タイルがないので誤飲の心配がないのも、お子様には安心。

アメリカではスクラブルと同じくHasbroが版権を持っていますので、Amazonで普通に入手できます

ボグル(Boggle) : HASBRO USA


子供向けのスクラブル導入を考える : バナナグラム(BANANAGRAMS)

幼少期の英語学習としても使われるスクラブルですが、大人にすらルールが複雑なので、ましてやお子様には厳しい面もあります。もっとハードルを下げる方法はないか、何回かに分けて紹介していきます。

スクラブルよりも更に簡便な英単語並べゲームがバナナグラムです。スクラブルとの違いは、タイル枚数144枚、ボードなし、特殊マスなし、アルファベット毎のスコアなし。面倒な点数計算やボード制約なしにプレイできますので、特にお子様向けかもしれません。ルールは色々ありますが、最初に配られたタイルを使い切ったら勝ちというのが多いです。たいていは使い切れず、1枚捨てて袋から3枚引くなどを繰り返していきます。

名前は、タイルがバナナ型の袋に入っていたことに由来します。現在は別の形状のものが主流ですが、バナナ型のものも復刻されています
Classic BANANAGRAMS クラシック バナナグラム 英語ゲーム 正規品 BAN001


スクラブル書籍紹介 : 英単語記憶術 語源による必須6000語の征服 : 岩田 一男 (著)

スクラブル書籍紹介 : 英単語記憶術 語源による必須6000語の征服 : 岩田 一男 (著) : ちくま文庫 い 82-2

英単語の語源や接頭辞・接尾辞に焦点を当てて解説した一冊です。学術書・学習指導書としての利用はもちろんのこと、スクラブルで単語を探す時の思考回路の一助ともなります。接頭辞・接尾辞を含む単語は7文字前後の長さになることが多く、ビンゴ探しに活用できます。

ちくま文庫の現行シリーズですので、書店店頭やAmazonでの購入は容易です。


スクラブル書籍紹介 : 英語の発音と綴り – なぜwalkがウォークで、workがワークなのか : 大名 力 (著)

英語の発音と綴り – なぜwalkがウォークで、workがワークなのか : 大名 力 (著) : 中公新書 2775

スクラブルをプレイするうえで大事な英語の綴り。ある程度の法則性があるのは、受験や生活で英語に触れた方なら気付いていると思いますが、それを分かりやすくまとめた良書です。本来は英語学習向けの一冊ですが、スクラブルにも非常に役立ちます。ただし、やっぱりこの本の内容にも例外はあるので、盲信は出来ません。

中公新書ですので、書店でも入手は容易です。また、Amazonでは書籍版とKindle版の双方が入手できますが、価格は一緒のようです。


スクラブル書籍紹介 : スクラブル・ゲームA to Z 国際ゲーム決定版 : 日本スクラブル協会 監修

スクラブル書籍紹介 : スクラブル・ゲームA to Z 国際ゲーム決定版 : 日本スクラブル協会 監修 : 洋販出版

1989年に出版された、日本初のスクラブルに特化したガイドブックです。当時の正式代理店だった洋販が監修したもので、シュウクリエイションが代理店だった時代よりも古い貴重品。今はどちらの会社も現存しないという寂しさ…。

インターネットやソフトウェアが充実した現在となっては、この本自体の情報には大きな価値はないかも知れませんが、歴史的な意味でコレクターアイテムだと思います。Amazonや古書オンラインストアでたまに在庫が見つかります。


スクラブル書籍紹介 : Y10(ワイプラステン)の悲劇 : 藤田 宜永 (著)

ミステリマガジン 2020年 07 月号 特集/藤田宜永追悼 : 早川書房
〈追悼記念再録〉Y10(ワイプラステン)の悲劇

フランスを舞台とした小説を多数発表した作者が、ハヤカワミステリマガジン誌で発表した短編小説で、ご本人の癌による急逝後、同誌追悼号に再録されました。息子を殺された元探偵が発見したのはスクラブルの駒だった…という導入のミステリーです。

〈アルファベット〉の悲劇というのはミステリー小説界では定番のオマージュですが、Y10と点数を付けることでスクラブル的な捻りが加わります。Yは4点では?という疑問も、作者の土台を考えれば納得がいきます。

この作品は残念ながら単行本未収録と思われるため、読むには掲載誌をあたるしかありません。同誌を揃えている図書館が確実ですが、Amazonで中古が出回ることもあるので、機会があればどうぞ。


スクラブル書籍紹介 : 侍女の物語 : マーガレット アトウッド (著)

侍女の物語 : マーガレット アトウッド (著) : ハヤカワepi文庫

カナダの作家マーガレット アトウッドが1985年に発表した小説。いわゆるディストピアSFの名作とされ、ベストセラーになりました。Wikipediaにも単独紹介記事がありますので、詳しくはそちらを参照ください。

作中にはスクラブルの2人対戦シーンが何度も現れ、かつその単語が高得点のJQXJを含むものばかりという、競技スクラブル経験者同士としか思えない描き方をされており、主人公の能力の高さが暗示されて、この小説のテーマの裏付けにもなっているように思います。

早川書房から文庫版が刊行されているほか、Kindleで電子書籍化もされており、現在でも書店店頭やAmazonで入手可能です。


スクラブル書籍紹介 : 縦横夢想 オペレッタとスクラブル : 筧 衛 (著)

記録的に暑い夏も、ようやく終わりが見えてきました。読書の秋到来ということで一念発起し、書籍関係のネタを連続記事にしてみます。各記事からAmazonへのリンクはアフィリエイトを含みますのでご留意ください。

縦横夢想 : オペレッタとスクラブル : 筧 衛 (著) : 太田出版

東京スクラブルクラブの大先輩のお一方、筧 衛さんの自主出版エッセイで、ご自身の二大趣味であるオペラ鑑賞とスクラブルを見事に組み合わせた楽しい本です。
日本国内では、ほぼ唯一と言える、競技スクラブルとその単語をメインに扱った一冊ではないでしょうか。
在りし日のご本人とは何度もゲームしましたが、企業内のシニアスクラブル同好の士の中で培った技術で、非常にレベルが高かったことや、勝負の中に相手を思いやる気持ちを教えられたことなど、いくつもの想い出があります。

20年以上前の本ですが、まだAmazonで入手可能ですので、競技スクラブルのプレイヤーでお持ちでない方は、ぜひ入手をお薦めします。